国際パルプ価格の引き上げで製紙業界が相次ぐ値上げに踏み切ったなか、韓国でトイレットペーパー価格も軒並み上昇している。生活必需品で国際パルプ価格上昇の波が押し寄せる様相で、それだけ消費者の負担が大きくなった。
衛生用品製造の柳韓(ユハン)キンバリーは今月1日からトイレットペーパー、美容ティッシュなどの供給価格を13%引き上げている。今年5月、トイレットペーパー類に対する価格を8%引き上げて以来、半年ぶりだ。代表ブランドとして「クリネックス」がある。コーディネートブランドを使用する双龍(サンヨン)C&Bも今年2回目の値上げに踏み切った。
このほか、多数の衛生用品メーカーがお知らせのないまま値上げをしたことが判明した。ある流通卸売業関係者は「主要トイレットペーパーブランドの大部分が今年、2次価格引き上げを断行した。3月比でトイレットペーパー価格が約30%ずつ急騰した、と考えればわかりやすい」と解説する。
一例として、天然パルプのトイレットペーパー30ロールについて、ある社の製品のインターネット販売価格(卸売価格)は3月までは1万5000ウォンもしなかった。それが現在、1万8300ウォンになっている。また、業務用に使われるジャンボロールトイレットペーパーは、16ロール1箱で従来の3万7000ウォンから4万4500ウォンに跳ね上がった。
オフライン売り場の消費者価格も大幅に上昇している。韓国消費者院の生活必需品価格情報サイトの実勢価格によると、今年初め、平均2万1790ウォンで販売されていた「クリネックスデコ+ソフト24ロール」は先月、2万7999ウォンで販売されている。
まだ2次値上げを断行していないブランドも、さらなる値上げに踏み切るのは時間の問題だというのが業界の見方だ。
5月にトイレットペーパー価格を7~10%引き上げたクリーンナラは、今年末までに追加値上げはないとしているが、ライバル会社の引き上げ幅に歩調を合わせる可能性がある。上半期にも柳韓キンバリーの値上げが断行されると、こっそりと価格を調整した例がある。
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