
韓国全土で拡大するノーショー(予約不履行)被害の中、ある自営業者が「新手のノーショー詐欺」に遭いかけた体験をオンラインコミュニティに投稿し、警鐘を鳴らしている。
自営業者専用のコミュニティ「社長はつらいよ」に7月3日投稿された内容によると、ある飲食店主のもとに午後7時に20人規模の予約が入った。予約客はウナギ20匹、冷たいキムチ麺10人分を注文。
店主は「普段は混雑時に予約を受けないが、その日は水曜日で比較的空いていたため、丁寧な電話に応じて予約を受けた」と説明した。予約者は「上司への報告が必要」とし、メニュー表の写真送付を求め、さらに長文のメッセージと名刺を送ってきた。
しかし、その名刺には不審点が多かった。例えば、サムスンロゴの横には「Samsung Town」という文言があり、代表電話番号は記載されておらず、メールアドレスも公式のサムスン社員用ドメインとは異なるものだった。
不審に思った店主は、予約を断ることにした。午後3時ごろには「イ・ジェヨン(李在鎔)会長も来るかもしれない」「市販されていないワインを午後7時までに購入しておいてくれ」などという非常識な要求まで受けたという。店主は即座に「他で会食しろ」と突き返した。
「うちは普段から忙しいから構わないが、飲食業初心者はこうした詐欺に注意してほしい」として、予約者の電話番号やメッセージ、名刺画像まで公開した。
ネットユーザーからは「イ・ジェヨンが来るのに代理人が予約するか?」「名刺が怪しすぎる」「私の知人も同じ手口で1000万ウォン詐欺に遭った」などのコメントが寄せられた。
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