韓国ネット大手ネイバーの超巨大AI「ハイパークローバー」が、入力された文章のニュアンスを理解し、オーダーメード型広告を掲載することになった。超巨大AIを活用した新概念広告が、成長鈍化のネイバーの実績を回復させるか関心が集まっている。
ネイバーの「コミュニケーションアド」は、特定のテーマで対話が交わされる空間にAIがオーダーメード型広告を提供するものだ。
例えば、利用者が「マスクに付着しない日焼け止めを勧めてください」と入力すれば、AIが「カバー力・持続力が良い、A社の日焼け止め、割引」などの広告を掲示する。クリック数に応じて広告費が決まる「成果型広告」だ。
従来のAIを活用したオーダーメード型広告の場合、ユーザーの属性や行動履歴などの情報を組み合わせたデータに応じて広告を配信するオーディエンスターゲティングが主流だった。AIで非識別個人情報を分析し、その商品が好きそうな利用者に広告を見せるやり方だ。
ところが今は、AIがコンテンツの脈絡を理解し、関連性の高い空間に広告を掲載する。
「スポーツ」とカテゴライズされた情報交換サイトで「日焼け止め」についての会話が交わされたらA製品の広告を載せる――など、さらに精巧なターゲティングが可能という。
現在はネイバーカフェにのみ適用されるが、今後「オープントーク」などネイバーの他のコミュニティサービスに拡大する可能性も高い。
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