世界的に累積約5億人、韓国は約1500万人、すなわち国民3人のうち約1人が新型コロナウイルス感染に確認された。流行が終わった後も、新型コロナは悪名を馳せるようだ。新型コロナウイルス後遺症(ロングコビッド)が既に始まり、世界中で多くの人が苦しむ。韓国も約100万人がこれを経験すると推算されている。
韓国・明知(ミョンジ)病院(京畿道高陽)後遺症クリニックのパク・ヒヨル教授は5日、CBSラジオで新型コロナの後遺症を患う人の割合について「研究結果によると、コロナ感染者の10%程度は後遺症があると予測している」「今、1500万人程度が確認されたため、今後100万人程度はコロナ後遺症を患うと予測している」と明らかにした。
パク教授によると、ロングコビッドは感染後、原因不明の症状が3カ月以上続くことを意味するという。「3カ月では、体内のウイルスがすべて消失するわけではない。ウイルスによる影響が続くわけではないが、そうした変化によって2次的に生じる症状を指す」と説明している。
英BBCによると、英国統計庁は最近、同国でロングコビッドの経験者が約150万人と発表した。1年以上も症状が続く人も68万5000人と集計された。また米非営利研究団体によると、現在、米国の成人のうち約7%、人口全体では2.3%(約770万人)が新型コロナの後遺症を経験している。
海外の研究結果によると、ロングコビッドの症状は、呼吸困難、疲労、咳、頭痛、発熱、発疹、めまい、嗅覚・味覚喪失、ブレーンフォグ(Brain fog=頭の中に霧がかかったようにボーっとする現象)、不眠症――など200種類余りに上る。症状が多様であるうえ、無症状や軽症患者も選ばない。具体的な原因はまだ明らかにされていない状態だ。
韓国でも後遺症研究は活発になる見通しだ。韓国は明知病院などが先月、「後遺症クリニック」を開設。さまざまな診療科が参加するシステムにより、特定できない後遺症の原因と治療法を把握する計画だ。
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