2025 年 10月 9日 (木)
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「ゲームの本場」日本の扉を叩く中小ゲーム企業たち [韓国記者コラム]

2025年9月25日、千葉・幕張メッセで開幕した東京ゲームショウ(TGS)の会場(c)news1

幕張メッセで9月25日開幕した東京ゲームショウ(TGS)の会場は早朝から大勢の来場者で埋め尽くされた。華やかな照明や巨大な装飾の間を、ゲームキャラクターのコスプレイヤーと観客が入り交じって行き交った。

その中で記者の目を引いたのは、ひときわ簡素で整えられたブース。掲げられた国旗はポルトガルだった。そこにいたのは、ポルトガルの中小ゲーム会社「REDCATPIG」のマルコ・ベタンコール代表。「ポルトガルもゲームを作っています」と切り出し、政府の支援を受けて2つの国内ゲーム会社と共に出展したと語った。

「ポルトガルのゲーム産業規模は拡大しつつある。『私たちにもこうしたゲームを作る力がある』と世界に示し、さらに人材採用のきっかけにするためTGSに参加した」。ベタンコール代表はこう強調した。

TGSは、ポルトガルだけでなく、韓国の中小ゲーム会社にとっても世界市場へ挑む舞台となった。韓国コンテンツ振興院が用意した共同ブースには、15の中小ゲーム開発会社が出展した。大手企業が巨大スクリーンや華やかな演出で注目を集める一方、彼らは独自性のある作品を静かに披露した。

韓国ゲーム業界の中小企業は、大手と小規模の「二極化」の間で苦戦している。ある中小ゲーム会社代表は「韓国ゲーム業界には“中堅”がない。大企業は順調でも、小規模会社は失敗のリスクが大きく挑戦しづらい」と語っていた。

今回のTGSは単に最新作を紹介する場を超え、各国の中小開発会社が世界市場へ挑戦する「新たな機会の場」となった。政府の後押しを受け「ゲームの本場」日本に挑む彼らの情熱が、どのような成果を生み出すのか注目される。【news1 キム・ミンジェICT科学部記者】

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