
部下の女性職員にセクハラ行為を働いたとして、韓国の関税庁に勤める公務員の男が実刑判決を受け、法廷で拘束された。
大田(テジョン)地裁天安(チョナン)支部は今月、強制わいせつの罪で在宅起訴された被告の男(51)に懲役6月を言い渡し、法廷で身柄を拘束した。
男は2023年5月、忠清南道(チュンチョンナムド)天安にある関税人材開発院でチーム長として勤務していた当時、部下を慰労する会食中に体を触わるなどセクハラをしたとして起訴された。
会食は昇進に失敗した職員ら2人を励ますために企画され、4人が出席。終了後、部下と2人きりになった男は「来年こそ良い結果が出るように頑張ろう」と話しかけ、「何でもできる?」と質問。部下が「何でもできます」と答えると「キスしてもいいか」と発言した。
部下は翌日、勤め先に報告し、10日後に警察へ告訴した。男は「キスしてもいいかと言っていないし、体に触れてもいない」と一貫して容疑を否認していた。
しかし、裁判所は、犯行直後に被害者が男の妻にかけた通話内容などを根拠に、被害者の証言には信ぴょう性があると判断した。
判決は「被告は、昇進を望んでいた被害者の立場を悪用してわいせつ行為に及んでおり、極めて悪質だ」と指弾した。
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