2025 年 10月 23日 (木)
ホーム社会「カンボジアへ行く」韓国のネット配信者たち…犯罪団地の目前で“命懸け配信”で荒稼ぎ

「カンボジアへ行く」韓国のネット配信者たち…犯罪団地の目前で“命懸け配信”で荒稼ぎ

10月19日(現地時間)、カンボジア・プノンペンの街並みに中国語とクメール語の看板が並ぶ様子(c)news1

旅行警報が引き上げられたカンボジアに、韓国のインターネット放送BJ(ブロードキャスター)の渡航が後を絶たない。現地での配信を予告するなど、事態の深刻さを軽視しているとして批判の声が上がっている。

news1の報道によると、BJとして活動するA氏は最近、自身のSNSに「カンボジアへ21日に出発する。午後7時の便を予約した」と航空券の写真を投稿した。A氏は自分を含めBJやユーチューバーなど3人で同行すると明かした。

A氏は「犯罪者の巣の前で“エクセル放送”をする」とし、視聴を呼びかけた。エクセル放送とは、BJたちが視聴者からの投げ銭(寄付)ランキングをエクセル表のように公開し、競争を煽るスタイルの配信を指す。

これに先立ち、10月12日には「BJのB氏がカンボジアの首都プノンペンにある『ウェンチ団地』前で生配信をした」とする書き込みがオンラインコミュニティで拡散した。この地区は「プリンス団地」「マンゴー団地」と並ぶカンボジア三大犯罪団地の一つで、中国系犯罪組織が監禁や詐欺行為をする場所として知られている。

B氏は団地の前で「いい加減に韓国人を解放しろ」「強制監禁された被害者を放せ」と叫びながら生配信し、視聴者数は2万人を超えた。

カンボジアでは2025年8月、韓国人大学生(22)が拉致・監禁され、拷問の末に死亡する事件が発生。以降、同様の被害が疑われる通報が相次いでいる。現地の犯罪組織に関与し拘束されていた韓国人約60人は、10月18日に韓国へ送還された。

韓国外務省は16日、カンボジアのカンポット州ボコ山地域、バベット市、ポイペト市など一部地域に対し、最高レベルの「第4段階(旅行禁止)」警報を発令している。旅行警報は▽第1段階「旅行注意」▽第2段階「旅行自制」▽第3段階「出国勧告」▽第4段階「旅行禁止」――に分かれる。

旅行禁止地域への渡航は法律で処罰される。特別な事情がなく外相の許可を得ずに訪問・滞在した場合、1年以下の懲役または1000万ウォン以下の罰金が科される。

(c)MONEYTODAY

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