告訴状に書かれてあったのは「チョンさんが短時間で多額のコイン両替を申請した」「数回の入金過程でミスを犯した」「自社の8922万ウォンが金融当局の制裁を受けた」という内容だった。サイト側は制裁による営業妨害損失3000万ウォンを含め、計1億1922万ウォンを支払えと主張した。
サイト管理者は「カネは何としても回収する」と、既に1750万ウォンの被害を受けていたチョンさんを脅迫した。
インスタグラムなどSNSで接近したり「副業」「高額アルバイト」などとうたって誘い込んだりする組織が、被害申告を防ぐために使う手口だ。
海外に滞在する恋人を装って特定サイトのポイントまたはコインをチャージ(または払い戻し)してほしいと言って接近したり、高収益投資金を返還したりするのは、すべて「両替」を経る詐欺だ。
方法は多様だ。例えば自分を「トッププレーヤー」として紹介し、自身のカジノサイトのアカウントにチャージすれば早く収益を出して両替してやるとだます。また「カジノサイトをハッキングして無条件にゲームで勝つ」と言ってだますこともある。
被害者は、最初10万~50万ウォン(1ウォン=約0.1円)ほどの小額を投資する。詐欺組織はサイトを操作したり合成したイメージなどを見せたりし、数時間で数十倍の収益を上げたかのように被害者をだます。被害者が出金を要求すれば、本人認証、手数料などの名目で追加の金を要求する。
(つづく)
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