2025 年 1月 19日 (日)
ホーム経済IT/メタバース「ウーバータクシー」韓国市場で加速…カカオTに挑む

「ウーバータクシー」韓国市場で加速…カカオTに挑む

ウーバーグローバルCEOのダラ・コスロシャヒ氏(c)MONEYTODAY

韓国で「ウーバータクシー」が2025年にさらなる市場拡大を目指し、攻勢を強めている。ウーバーは今年初頭、合弁会社「ウティ」(UT)の株式を共同出資者のTーマップモビリティから全株取得する予定で、独占的な運営権を確立し、国内タクシー配車市場で圧倒的シェアを誇るカカオモビリティに挑む構えだ。

ウーバーは2013年に韓国市場へ参入したが、不法運行問題でサービスを一時中止。その後、2021年にティーマップモビリティと手を組んで合弁会社「ウティ」を設立し再参入した。2024年にはサービス名を「ウーバータクシー」に変更し、グローバルプラットフォームとの一体化を図るとともに、訪韓外国人の利用を促進してきた。

ウーバータクシーの利用者数は昨年22.5%増加し、月間活性利用者数(MAU)は75万人を超えた。対照的にカカオタクシーの増加率は11.6%に留まった。利用者増加の背景には、リブランディング後の積極的なプロモーションやタクシー運転手への高いインセンティブ支給があるという。

また、2024年に導入したプレミアムタクシー「ウーバーブラック」も、利用者増加を後押しした。ウーバーブラックは外国人やビジネス顧客をターゲットにしており、運転手が直接ドアを開けるなど高級感を提供するサービスだ。価格は通常のタクシーの2倍以上だが、利用者の多くが外国人で、導入後の成長が続いている。

ウーバーのグローバルCEOであるダラ・コスロシャヒ氏が2024年に韓国を訪問したことからも、韓国市場への力の入れようがうかがえる。ダラ・コスロシャヒ氏は「韓国はウーバーにとって非常に重要な市場であり、韓国の技術力がウーバーの成長において重要な役割を果たす」と述べた。

ウーバータクシーは今年、地域拡大と需要供給の「好循環構造」を活かしてシェア拡大を目指す。現在サービスを提供しているソウル、釜山(プサン)、蔚山(ウルサン)などで成功した戦略をもとに、さらに多くの地域での展開を計画している。

(c)MONEYTODAY

RELATED ARTICLES

Most Popular