2024 年 12月 23日 (月)
ホームエンターテインメント「ウ・ヨンウ」脚本家もここ出身…コンテンツ振興院の人材養成プログラムとは

「ウ・ヨンウ」脚本家もここ出身…コンテンツ振興院の人材養成プログラムとは

写真提供=ENA©news1

米動画配信大手ネットフリックス(Netflix)において最近、世界20カ国で1位を記録しているドラマ「ウ・ヨンウは天才肌」。この作品を手掛け、スター作家の仲間入りをしたムン・ジウォン氏は、韓国コンテンツ振興院の「コンテンツ創意人材同伴事業」の出身だ。同事業出身のクリエイティブ教育生(メンティー)が近ごろ、大ヒット作品を相次いで生み出している。

◇メンターと予備クリエイターの1対1教育

「コンテンツ創意人材同伴事業」は2012年に始まったコンテンツ人材養成プログラム。メンターと予備クリエイターによる1対1の教育方式で、メンタリングを支援する。ムン・ジウォン氏は2013年にメンティーとして事業に参加した後、映画「無垢なる証人」の脚本で第5回ロッテシナリオ公募展の大賞を受賞したこともある。

「この事業を通じて得た経験と知識が、今でも役に立っている。それほど有益だった。特に、プロファイラーや科学捜査の専門家、シャーマンのリアルな経験談を聞いたり、キャラクターデザインのためにMBTI診断の専門家を招いたり、普段なかなか得られない機会だった」

ムン・ジウォン氏はこう振り返った。

創作の支援金をはじめ、クリエイターが疲労することなく、熱意を持続できるよう、支援を惜しまない事業――ムン・ジウォン氏はこう表現したうえで「支持する」と表明した。

ムン・ジウォン氏だけではない。同事業出身のクリエイティブ教育生は、多様な分野でKコンテンツ産業の主役に台頭している。

2016年にメンティーだったホン・ジュンピョ監督の長編アニメーション「テイリ」は▽仏アヌシー国際アニメーション映画祭のコントルシャン部門の審査員特別賞▽ソウル国際子供映画祭フォーカス賞――などを受賞した。

ムン・ジウォン氏(写真=韓国コンテンツ振興院)©MONEYTODAY

◇「作品に集中できるにしてくれる財産だ」

現在、メンターとしてこの事業に参加しているホン・ジュンピョ監督は次のように事業の意義を語っている。

「現場で実際に作業していらっしゃるメンターの方々から、その方法、実務テクニックなどを学ぶことができる。作品を完成させていく過程で非常に役に立った。特に創作支援金は、作品に集中できるようにしてくれる大切な財産だ」

メンティーだったキム・ギョンベ監督は2019年、「アーメン・オーメン」によって、カナダ・ファンタジア国際映画祭で、最優秀アニメーション賞にあたる「今敏(こん・さとし)賞」の短編部門大賞を受賞した。

昨年メンティーだった作家パク・ジュヨン氏は「トッケビ宦官」が、JTBC新人作家脚本公募展で大賞を受賞した。

このほかにも、先日、最終回を迎えたJTBCドラマ「インサイダー」の作家ムン・マンセ氏も2016年メンティー出身だ。

テレビ放送や映画以外にも、音楽やウェブトゥーン、ゲームなど、さまざまなコンテンツ分野で活発な創作活動を続けている。ネットフリックスドラマ「D.P」のサウンドトラックを作曲したソン・イルモ氏▽ネットフリックスドラマ「静かなる海」を演出したチェ・ハンヨン監督▽ネイバーウェブトゥーン「巫女と彦星」の作家アン・スミン氏――らが代表例だ。

◇「中長期的な支援を惜しまない」

創意人材同伴事業は10年間、トップクラスのコンテンツ専門家で構成された1339人のメンターが参加し、2808人のクリエイティブ人材を輩出した。

専門家メンタリングだけではなく、自己主導的創作プロジェクトに専念できるように、毎月創作支援金が支給される。また、事業参加者間で活発な交流を通じて、強力なネットワーク網も構築できる。

今年は17個のさまざまなK-コンテンツの分野別プラットフォーム機関を通じ、420人余りのクリエイティブ人材を養成する予定だ。

企業人材養成本部のチョン・ウヨン本部長は「K-コンテンツ産業の競争力は、クリエイティブ人材から始まる。10年間、クリエイティブ人材養成事業を展開し、優秀なクリエイターを輩出してきた。今後もクリエイティブ人材の育成に重点を置いて、中長期的な支援を惜しまない」と語っている。

©MONEYTODAY

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