◇俳優・PPL相乗効果
主役のパク・ウンビンとカン・テオの年俸も急騰している。
パク・ウンビンは「ウ・ヨンウ」人気によって作品出演・広告モデル料が2倍以上に上がった。広告料は年間で2億ウォン台から現在は4億ウォン台まで跳ね上がったと伝えられた。
パク・ウンビンはKGC人参公社をはじめ、韓国住宅金融公社、化粧品「rataplan(ラタプラン)」、時計「TISSOT(ティソ)」などのモデルとして活躍している。既にパク・ウンビンをモデルに使ったブランドは売り上げ上昇効果を享受しており、多様な業種で広告ラブコールが殺到している。
カン・テオもデビュー10年目にして、ウ・ヨンウ出演で脚光を浴びた。グッドデータコーポレーションによると、カン・テオは4週連続ドラマ出演者の話題性1位に名前を上げた。軍入隊を控えているが、広告界の“優良株”に浮上した。
スキンケアスティックの「KAHI」の製造メーカー「コリアテック」も、ウ・ヨンウの唯一の制作支援会社として広報効果を十分享受した。
ウ・ヨンウには毎回、PPLが登場したが、視聴者が気づかないほど自然にドラマに溶け込ませた。「無理なPPLがない優しいドラマ」と評価を受けた理由だ。11回にKAHI製品の「リンクルバウンスマルチバーム(Wrinkle Bounce Multi Balm)」がPPLで登場した時、失望した視聴者がいる一方、注目される契機ともなった。
当初、主人公である「ウ・ヨンウ」がマルチバームを塗るか議論したが、「自閉症スペクトラムの弁護士が化粧する」というのは設定に合わないため変更した。結局、同僚弁護士「チェ・スヨン」(ハ・ユンギョン)と友人「トングラミ」(チュ・ヒョンヨン)がドラマ内でこの製品を使った。
あるビューティー業界関係者は「KAHIが他のブランドより広告費を多く払ったためにウ・ヨンウPPLが成功したわけではない。かつて、ウ・ヨンウの制作会社『A STORY』の他のドラマでPPLに採用されたが、予期せぬ事情で不発に終わり、契約が残っていた。ウ・ヨンウの人気が高いため、広報効果を享受している」と耳打ちした。
◇シーズン制・IP拡張に波及効果↑
ウ・ヨンウはシーズン制に拡張すれば、社会・経済的波及効果がよりいっそう、大きくなると期待される。
PDのユ・インシク氏は先月の懇談会で、シーズン2製作に関して「まだ放送中盤なので具体的に話したことはない」と前置きしながらも「みなさんが『ウ・ヨンウ・ワールド』に愛情を持っている」と手ごたえを語っている。最終回を前に、シーズン2製作を肯定的にみているようだ。
一般的に法曹・医学物は、他のジャンルに比べてシーズン制を作りやすい。
ユ・インシク氏の前作である医学モノ「浪漫ドクター キム・サブ」(SBS)はシーズン1(2016~17年)とシーズン2(2020年1~2月)が公開され、シーズン3製作も秒読みに入った。ウ・ヨンウもキム・サブのように、実際の事件を活用して、毎回エピソードごとに展開することで、視聴者の途中からの流入も容易にした。
また、第2の「グッド・ドクター」(2013、KBS)になる可能性も高い。「グッド・ドクター」は、米ABCがリメークしてシーズン5まで作られ、全米視聴率1位となった。最近、シーズン6の製作も確定している。自閉症スペクトラムとサヴァン症候群を持つ天才小児外科医「パク・シオン」(チュウォン)の話を扱い、ウ・ヨンウと類似点が多い。
既にウ・ヨンウは米国からリメーク提案を受け、検討中だ。また、ウェブトゥーン、イラストなど多様なジャンルにIP(知的財産権)を拡張し、付加価値も広げている。
「A STORY」関係者は「ウェブトゥーンのほかにもウ・ヨンウIPを使って多様な付加事業を準備中。これをワンソース・マルチユースコンテンツ(1つのコンテンツを多様にアレンジして事業展開すること)に拡張すれば、経済的な波及効果はよりいっそう高まるだろう」と期待感を語った。
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