ENAの水木ドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」の人気が続いている。初回視聴率0.9%(ニールセンコリア全国有料世帯基準)で始まり、9回で15%を突破、米動画配信大手ネットフリックス(Netflix)テレビショー部門で3位に上がった。
最近、米CNNテレビは、ウ・ヨンウが世界的な人気を集めているとしたうえ「第2のイカゲームになり得る」との見通しを示した。最終回まで2回を残すのみとなったが、経済的波及効果は「既に1兆ウォンを超えた」(制作会社)との推算もある。シーズン制・知的財産権(IP)が拡張される場合、その波及効果はよりいっそう膨らむと展望されている。
◇ネットフリックス・ENA満面の笑み
韓国ドラマ制作会社「A STORY」は、ウ・ヨンウの経済的波及効果を1兆ウォン以上と見ている。グループ「BTS」が2020年、韓国歌手としては初めて「Dynamite(ダイナマイト)」で米ビルボードシングルチャート「ホット100」の1位を獲得した際の経済効果に近い数字だ。ウ・ヨンウの製作費は約200億ウォンとされており、既に製作費の何十倍もの経済効果をもたらしている。
ネットフリックスも「ウ・ヨンウ効果」を享受している。ビッグデータ分析プラットフォームのモバイルインデックスによると、ネットフリックスアプリのMAU(月間アクティブユーザー数)は先月、1212万人を記録した。6月(1117万人)より約94万人増だ。
「イカゲーム」のシンドロームで昨年10月、過去最高の1288万人を記録した後、減少し続けたが、5カ月で反騰した。この収益だけでも数百億ウォンに達すると予想される。
ENAチャンネルの認知度アップの効果はさらに大きいとみられる。
ENAチャンネルはKTグループのケーブルテレビで、4月の立ち上げから3カ月余りで地上波を脅かすほどに成長した。ENAを運営するKTスカイライフは、年間売り上げ1兆クラブの達成を狙っている。今年第2四半期(4~6月)の連結基準売上高は2542億ウォン、営業利益233億ウォンを記録した。前年同期と比べ、それぞれ45.2%、0.4%増加した。
ウ・ヨンウの人気に支えられ、広告収益は四半期の最大実績である153億ウォンを収めた。ある放送関係者は「ENAは1000億ウォン以上の効果を得ただろう。ウ・ヨンウによってチャンネル認知度が上昇し、ドラマ中間広告はもちろん、チャンネル全体広告単価も上がった。SKブロードバンド系列チャンネルSがまだ定着していないのと比較すると、大きな成果」と指摘した。
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