韓国・現代ロテムがポーランドK2戦車の輸出で高い実績を上げている中、年内にK2戦車180台規模の第2次輸出実行契約が締結される可能性があるという見通しが出ている。1次実行契約物量は来年納品が完了するため、2026年以後の輸出量まで確保すれば安定的な成長動力を確保できるものと見られる。
ポーランドのメディア「ディフェンス24」によると、ポーランドのベイダ国防次官は最近のインタビューで「K2戦車180台の供給契約交渉を直ちに再開する計画であり、年内に契約が締結される可能性がある」と明らかにした。
現代ロテムは2022年、ポーランドとK2戦車1000台規模の輸出基本契約を結び、まず180台に対して1次実行契約を締結し、残りは820台。今年3月、輸出入銀行の資本金を拡充する内容の輸出入銀行法改正が可決され、追加の輸出金融支援が可能になった。納入されていない台数が多いため、契約は計5回に分けて締結される予定だ。
ベイダ次官は先月22~26日、ポーランド国営防衛産業会社PGZのクシシュトフ・トロピニアック会長らとともに訪韓し、韓国陸軍・海軍部隊を訪問し、ポーランド輸出型「天武」の試験射撃を参観した。また、ハンファ・エアロスペースと現代ロテム、韓国航空宇宙産業(KAI)など、ポーランドと輸出契約を締結した防衛産業企業などを訪問した。
ベイダ次官は「今回の訪韓で、両国間の防衛産業分野協力を発展させるためにすべての当事者が努力していることを感じた」と話した。
また「追加で180台のK2PL戦車購入を前提とする行政協定第2号に関する交渉を直ちに再開する。今回の契約は国軍支援基金財源調達の可能性を確認した後、今年末に締結される」と言及したうえ「私たちの意図は部品やシステムなど技術移転を通じてポーランドでK2の最終組み立てをして、ポーランド軍が運用や整備能力を確保することだ」と強調した。
現代ロテムの1次輸出量はK2GF(ギャップフィラー)で、迅速な納品のために韓国陸軍が使用するバージョンに最小限の設計変更を経てポーランド現地用に作ったモデルだ。今年第1四半期までに計46台を納品し、年末までに追加で38台を引き渡す予定だ。来年は残りの96台をすべて納品する。
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