韓国のメタバース産業の活性化対策と規制改善の必要性を扱った政策セミナーがこのほど開かれた。関連法案をまとめる科学技術情報通信省や放送通信委員会の関係者も出席し、メタバース関連規制改善の方向性に共感した。
韓国インターネット企業協会は、共に民主党のチョ・スンレ議員、国民の力のキム・ヨンシク議員らと「もう一つの人生、メタバースが開く新しいデジタル世界」をテーマに全国経済人連合会で討論会を開催した。
まず発言に乗り出した嘉泉(カチョン)大学経営学部のチョン・ソンミン教授は、メタバースの特徴を▽世界観▽創作者▽デジタル通貨▽日常の延長▽連結――で区分し、特に、メタバースの持続可能性を強調した。
チョン氏は2003年に登場した「セカンドライフ」が持続できなかった理由を「持続可能性の問題」とみている。「ユーザーが創作者になって生態系を持続的に構成する機会が提供されることが、メタバース成長の重要なキーになる」と指摘した。
また「全世界的にゲームをメタバースのとりでとして使う可能性が高い。メタバース振興策を政府が準備しても、あらかじめ規制する方向は避けなければならない」と強調した。
「メタバースと規制の脱ゲーム化」というテーマで発表した成均館(ソンギュングァン)大法学専門大学院のイ・スンミン教授も、現行のゲーム規制案を今後のメタバースに適用すべきではないと主張した。「メタバースをゲーム物に指定すると、メタバースサービス自体が等級分類対象になり、サービスに制約が生じることがある。メタバース内部のコンテンツがどのような内容なのかわからないが、年齢等級分類をどのように適用するのか」と指摘した。
また「ゲーム型メタバース」「非ゲーム型メタバース」を区分し、医療・教育・展示などのコンテンツを持っているメタバースには、ゲーム規制案ではなく、各分野に該当する法案の適用を提示した。医療コンテンツには医療法、教育コンテンツには教育法によって規律する方式だ。
討論会に出席した規制法案関連省庁の関係者ら、メタバース規制の最小化や改善方向性に共感を示した。
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