
韓国慶尚南道晋州市(キョンサンナムド・チンジュシ)の代表的な秋祭り「晋州流灯(ユドゥン)祭り」で、ぼったくりの疑いのあるフードトラックが市から即時退去の処分を受けた。晋州市が10月16日、「市民や観光客から苦情が入った飲食販売業者を即刻退場させた」と発表した。
きっかけは14日、SNSに投稿された一枚の写真だ。投稿者は「1万ウォン(約1047円)で唐揚げを買ったが、冷めた唐揚げが3〜4個とポテトだけだった」と訴えた。
「量が少ない」と指摘すると、店員は「それが普通だ。嫌なら2万ウォン(約2094円)のセットを買え」と怒鳴ったという。
この投稿が拡散すると、「ひどすぎる」「観光客相手にこんな商売はありえない」などの批判が殺到。SNS上では「フードトラックの一日レンタル料が100万ウォン(約10万4700円)もする」といった情報も出回り、「高額な出店料がぼったくりの原因では」との指摘も相次いだ。
しかし、市が調査した結果、出店料は1日12万5000ウォン(約1万3088円)で、特別高くなかった。そこで市は店側に問題があり「品質・量・価格のいずれも不当」だと判断。問題のフードトラックに即時退去を命じた。
晋州市は今回の件を受け、祭り会場での対応を強化。職員やボランティアを配置し、交通整理・衛生管理・安全点検・苦情対応に当たっている。
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