韓国のゲーム物管理委員会(ゲーム委員会)がこのほど、ネクソンモバイルゲーム「ブルーアーカイブ」に等級分類を上方修正するよう勧告した。これに対して利用者が強く反発している。これを契機に扇情的だとの物議が起こり、サブカルチャーゲームの等級上方修正を要求する請願「爆弾」が殺到するなどゲーム委員会等級分類審議基準が袋叩きにあっている。
ゲーム委員会は最近、ネクソン(NEXON)にモバイルゲーム「ブルーアーカイブ」の利用等級を「青少年利用不可」に上方修正したりゲームのリソースを修正しろという等級再分類勧告を下した。
ブルーアーカイブは「美少女」キャラクターが、さまざまな塾のある都市で銃を持って戦うモバイルゲームだ。グーグルプレイストアとワンストアでは15歳利用可、アプリストアでは12歳以上利用可で韓国でのサービスが始まった。
これに対し、ネクソンはゲーム委員会勧告に対する対応策としてブルーアーカイブ等級を上方修正し、修正されたティーン(青少年)バージョンのアプリを発売することを決め、この内容を利用者に知らせた。
今回の等級調整は、一部の女性コミュニティからゲーム委員会にブルーアーカイブが扇情的だとの苦情を受け付けたことによるものと伝えられている。ブルーアーカイブが未成年女性キャラクターの露出の多い衣装などが扇情的だという理由だ。
ゲーム委員会は、行政機関として苦情が提起されれば、規定どおり処理する義務がある。これに対し、苦情提起後、このゲームをモニタリングし、キャラクターの露出度を含めさまざまな要素を検討した結果、扇情的な部分があり、等級を上方修正する必要があると説明した。
ゲーム委員会の「等級分類細部基準」によれば、ゲームに「扇情的な露出が直接的で具体的に描写」されている場合「扇情性」区分により「青少年利用不可」判定理由に分類されることができる。
しかし、このようなゲーム委員会の勧告にブルーアーカイブ利用者は強く反発している。韓国での発売後、約1年間サービスされていたゲームが突然青少年利用不可等級判定を受けたのは不当であり、等級分類に対する明確な基準がないという理由からだ。
さらに、利用者は逆にゲーム委員会に多数の苦情を提起し、他のサブカルチャーゲームも同じ措置を取ってほしいと苦情を提起している状況だ。ゲーム委員会のホームページには「委員会に同じ内容の苦情が引き続き受け付けられている。円滑な苦情処理のために重複や反復する苦情の自制を要請する」という知らせが出るなど「苦情爆弾」現象が発生している。
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