
古くからの男友達と一緒に資格試験の勉強をしていた韓国の女性が「不倫」と誤解され、慰謝料を請求される民事訴訟に巻き込まれた上、弁護士の不誠実な対応によって1審で敗訴した。23日に放送されたJTBCの番組「事件班長」が取り上げた。
女性は2年前、高校時代から20年の付き合いになる男友達から新規事業に誘われ、必要な資格取得のため一緒に勉強を始めた。試験直前には合宿も。ただ、問題はその友人が妻に何も伝えていなかったことだ。友人の妻が不倫を疑い、訴訟にまで発展した。
経済的な余裕がなかった女性は法的支援制度を利用し、インターネットで見つけた弁護士に依頼した。しかし、その弁護士とは訴訟の途中で連絡が取れなくなり、証拠の提出もいいかげん。弁論期日に事件の内容を把握していない代理人を送り込んでくる始末だった。
結局、1審では敗訴し、慰謝料1000万ウォン(約106万円)の支払いを命じられた。その後、別の弁護士を立てて控訴し、逆転勝訴した。控訴審の弁護士は「1審では重要な証拠が提出されていなかった」と指摘したという。
問題の弁護士については50人以上が被害者団体を作っており、一部は刑事事件での弁護がいいかげんだったため実刑判決を受けたとみられる人もいた。
弁護士会は6月23日付で「誠実義務違反」によりこの弁護士の資格を5年間停止する処分を下した。女性もこの弁護士を相手に民事訴訟を起こす準備を進めている。
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