
韓国のフィットネスジムで20キロのバーベルが顔に落下し、脳しんとうなどのけがを負った女性が、加害者の無責任な態度と保険会社の補償拒否に苦しんでいると訴えている。5月28日にJTBCの番組「事件班長」が報じた。
それによると、女性は4月11日、大田(テジョン)市内のジムでパーソナルトレーニング中、横たわって体を休めている際、頭部をバーベルに直撃された。
防犯カメラ映像によると、隣を通った男性がバーベルに尻をぶつけ、支柱から落下したのが原因だった。女性は脳しんとうのほか、腰の痛みや額の傷で現在も通院治療を続けている。

事故後、男性は「治療費の明細を送ってほしい」と連絡してきたが、治療費が約1000万ウォン(約100万円)にのぼると分かると、「自分も尻が痛い。お金がない」と言って連絡を絶った。
女性は警察に被害届を提出したが、男性は警察の呼び出しにも応じていないという。
一方、ジム側は保険会社に事故を報告したが、保険会社は「ジム側に過失がない」として補償を拒否。ジムは「道義的な責任は感じている」と言うばかりだ。
番組のソン・スホ弁護士は「男性の過失は明白で、少なくとも過失傷害罪が成立する可能性が高い。損害賠償責任も認められるだろう。ジム側の安全対策に問題がなかったかどうかは別に検討すべきだ」と述べた。
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