
韓国慶尚北道の鬱陵島(ウルルンド)の食堂で食事をしたYouTuberチャンネル「トゥカピ」が「法外な代金を請求された」と、が不満を漏らし、議論を呼んでいる。
鬱陵島は陸地から約150キロ東方の日本海上に位置する。
昨年8月、鬱陵島を訪れたトゥカピは偶然見つけた食堂で6人分の定食を注文。「今日の定食メニューは何か」と尋ねると、店側は「メニューはなく、おかずとノリが出るだけ」と説明した。
提供されたのは、おでん、キムチ、うずらの卵、いりこ、ワカメ、ナムル、キノコ、イカの内臓など。これで1人前1万2000ウォン(1320円)、6人分で7万2000ウォン(約7920円)を請求された。
トゥカピが「これだけですか?」と尋ねると、店主は「ここは鬱陵島だ」とすごんだうえで「他の店なら5種類しか出ない」と言い張った。
食事を終えたトゥカピは「島だから高いという態度が気に入らない」と不満を言い、「港近くの店では食事をしない方がいい」と忠告した。
鬱陵島の物価は本土より高く、これまでも観光客向けの価格設定が問題視されてきた。食材の多くは本土から船で運ばれるため物流費が約10%上乗せされるほか、都市ガスの代わりにガスボンベを使用するためコストがかかるからだ。飲食店の人材確保も難しく、月給300万ウォン(約33万円)以上を提示しても働き手がないのが現状だという。
地元自治体は一部品目の輸送費を補助しているが、影響は限定的で島全体の物価を抑えるには至っておらず、価格の適正化が課題となっている。
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