韓国で発生した医療危機により、昨年2月から9カ月間、がん診療件数が増加した。一方で、がん患者に対する手術件数は1万4000件以上減少した。特に、上級総合病院や総合病院における手術件数が前年同期比で約9%減少しており、患者が適時に手術を受けられなかったことを示している。
健康保険審査評価院の資料によれば、昨年2~10月、全国の上級総合病院および総合病院でがん患者による診療請求件数は985万件を超え、前年同期比で約5%増加した。一方で、同期間のがん手術件数は14万9000件と、前年同期の16万3000件から約1万4000件(8.8%)減少した。特に診療件数が増加した上級総合病院では、手術件数が前年同期比で16.1%(約2万件)減少している。
専門家は「がん患者の手術が遅延または減少していることで患者の被害が増え続けているが、政府は医療危機による患者の被害規模を正確に把握していない」と批判した。また、このような状況は、昨年の医師不足や医学生の集団休学といった問題が医療体制に深刻な影響を及ぼした結果であると指摘している。
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