
韓国・済州島(チェジュド)や慶尚北道(キョンサンブクド)の海岸で2025年、中国産の茶パッケージに偽装した幻覚性薬物ケタミンが21件発見されていたことが明らかになった。
韓国海洋警察庁は、密輸の可能性が高いとみて、国家情報院や税関当局と連携して捜査を本格化させている。
12月9日、済州市内で地元住民が海岸清掃中に不審な袋を発見し、通報した。緑色の茶葉袋から、簡易検査でケタミンの陽性反応が出た。
ケタミンは幻覚や幻聴を引き起こす向精神薬で、韓国では麻薬類に指定されている。
今年、済州では17件、慶尚北道では4件の類似事案が報告され、押収された薬物は計約36キロに上る。これはおよそ118万人分の使用量に相当する量だ。
警察は、海流を利用し薬物を海に投棄して密輸する新たな手法とみている。
海洋警察は捜査本部の設置を視野に入れ、密輸の組織的背景やルート解明に注力するとしている。
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