
韓国・大田市のある食堂で、食事を楽しんだ老夫婦が店の皿をこっそり盗んで持ち帰る姿が防犯カメラに映り、非難の声が上がっている。
JTBCの番組「事件班長」で8月29日、市内で豚足料理店を営む経営者が遭遇した出来事が紹介された。
経営者によると、午後7時頃に店を訪れた老夫婦は豚足の小皿を注文し、焼酎1本とビール2本を一緒に飲んだ。食事の最中、女性客は周囲をうかがいながら小皿2枚と大皿1枚、計3枚の皿をティッシュで拭き取り、自身のポケットやバッグに入れて持ち去った。
一方、男性客は食後に「ここはコーヒーないの?」と尋ね、経営者の妻がミックスコーヒーを差し出すと「水が少ない」と文句をつけ、さらに水を加えてもらったという。
食事を終えた老夫婦は、店に置かれていた飴をひと握り持ち帰り、「この店の豚足は本当においしいね。皿もとてもいい。ご苦労さま」と言い残して店を後にした。
その後、経営者がテーブルを片付ける際に皿が足りないことに気づき、防犯カメラを確認したところ盗難の一部始終が映っていた。経営者は警察に通報したが、警察から「老夫婦が立件され刑事処罰を受ける可能性がある」と聞かされ、結局は「持ち去った皿だけ返してくれればいい」として処罰を望まず、届け出を取り下げた。
経営者は「高価な皿ではないが簡単に買えるものでもなく、本当に残念だった。食事の際に“豚足がおいしい”と褒めてもらっただけに裏切られた気持ちだ」と悔しさを語った。
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