2025 年 4月 17日 (木)
ホーム社会「うちの親の店、助けて」娘の一投稿が3000件の注文に…韓国・SNSの力で家業に希望

「うちの親の店、助けて」娘の一投稿が3000件の注文に…韓国・SNSの力で家業に希望

(c)news1

X(旧ツイッター)で家業を支援しようとする韓国の若者たちの投稿が共感を呼び、経済的に苦しんでいる店舗の売り上げ増加につながっている。首都圏をはじめ各地で広がるこの動きは「自営業者救援マップ」として可視化され、注目を集めている。

ソウル在住の29歳の女性が投稿したのは、父親が経営する天然素材の化粧品会社の宣伝だ。父親は定年退職後に事業を立ち上げ、リピーターも増え始めていた。だが、新型コロナウイルスや政治不安に伴う景気悪化の波は避けられなかった。

ところがである。投稿翌日の4月1日から注文が急増し、なんと3日で3000件を突破。父親(62)は止まらない宅配伝票発行機の動画と「愛してる」というメッセージを送り、娘に感謝の気持ちを伝えた。

こうした流れを受け、X上では「親の店です。助けてください」と記された投稿が相次ぎ、飲食店や美容室など1000件超が登録されたマップが登場した。

この動きは、ある女性が先月23日、京畿道水原市(キョンギド・スウォンシ)で母親が営む焼き魚店について「うちのお母さんの店です。助けてください」と投稿したことから始まる。

投稿は8日午前時点で1689万ビュー、2万8000件以上シェアされ、1万3000回以上引用された。これを受けてキム・ドンヨン京畿道知事が店を訪れ、応援の姿勢を見せる一幕もあった。

中小企業中央会によると、今年1月と2月の廃業共済金の支給件数はいずれも1万件を超え、支給総額は1月が1959億ウォン(約195億円)、2月が1434億ウォン(約143億円)に達した。

専門家は「若者の善意に任せるだけでなく、政府も自営業者の支援に本腰を入れるべきだ」と指摘している。

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