
妻に「生活費がない」と言いながら、浮気相手に数千万ウォン(数百万円)を注ぎ込んでいた夫に、韓国の裁判所は慰謝料と財産分割の判決を下し、妻に軍配を上げた。16日に放送されたYTNラジオ「賢いラジオ生活」で紹介されたエピソードだ。
登場した夫婦は結婚15年目。夫が5年前に家を出て以降、“週末夫婦”として暮らしていた。子どもの学習塾の費用などがかさみ、妻が生活費を増やすよう求めると、夫は「月に200万ウォン(約20万円)以上は無理だ」と拒否。それが引き金となり、離婚訴訟に発展した。
訴訟では、夫の不倫と金銭の流れが判明。銀行口座には浮気相手に数千万ウォン単位で複数回送金した記録があり、高級外車やブランド品の購入に使ったクレジットカード明細も確認された。また、養育費の支払い額を下げるため、収入を少なく見せようとさまざまな手段を講じていた。
司会のパク・クィビン・アナウンサーが「離婚訴訟中に別の相手と交際した場合、問題になるか」と尋ねると、出演した弁護士は「一方が離婚を望んでいない場合、その状態で他人と関係を持てば有責配偶者として認定される」と説明した。
また、「浮気相手に渡した金を直接取り戻すのは難しいが、財産分割の一環として主張することは可能。慰謝料として2000万~3000万ウォン(約200万~300万円)の範囲で増額請求もできる」と話した。
結局、この夫婦は▽妻への慰謝料2000万ウォン▽財産分割は50%ずつ▽親権と養育権は妻が取得▽養育費は子ども1人あたり月150万ウォン(約15万円)――で離婚が成立した。
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