韓国科学技術情報通信省はこのほど、欧州連合(EU)と「デジタルパートナーシップ」を締結したと発表した。非対面で開かれた締結式にはイ・ジョンホ(李宗昊)科学技術情報通信相と、EUの行政執行機関にあたる欧州委員会のブルトン委員(域内市場担当)が出席した。
双方は、デジタル技術の開発と活用が民主的価値、人権に対する尊重、社会問題解決目標、国民の生活の質向上の原則などに基づいて進められなければならない、という認識で一致した。デジタルパートナーシップを通じてインフラ、人材育成の向上、企業のデジタル転換、公共サービスのデジタル化、デジタル通商などのすべてのデジタル関連事案に対する協力を増進することにした。
具体的な推進課題としては▽共同研究▽半導体▽超高性能コンピューティング(HPC)・量子技術▽サイバーセキュリティ・信頼▽次世代(Beyond)5G・6G▽人的力量・人材交流・デジタル包容▽人工知能▽オンライン・デジタルプラットフォーム協力▽データ関連法・体系▽デジタル身元・信頼サービス▽デジタル通商――などを優先推進することにした。
この中で、半導体分野において最新技術と動向を議論できる「韓EU研究者フォーラム」を科学技術情報通信省主管で新設することにした。半導体セキュリティ関連の国際標準化の協力は産業通商資源省の主管で議論する。
超高性能コンピューティング(HPC)・量子技術分野では、相互関連インフラへのアクセスを高め、研究者の交流を活性化することにした。特に関連学会等を通じた交流を促進する。HPCや量子技術分野の協同研究と国際標準化関連の実質的な協力のために専門家で構成されたワーキンググループを新設することで合意した。
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