
韓国の人気ガールズグループ「NewJeans(ニュージーンズ)」が10月30日、所属事務所ADORとの専属契約に関する訴訟の1審で敗訴した。NewJeansのメンバーはこの日、法廷に姿を現さなかった。
NewJeans側は、ADORが契約上の義務に違反し、ADORとNewJeansの間の信頼関係が破綻して専属契約の効力がもはや失われたと主張していたが、ソウル中央地裁はこれを退けた。
特に、ミン・ヒジン氏の代表解任によってADORの業務遂行計画や能力が失われたという主張に対し、地裁は「ミン氏をADORから解任したという事情だけでは、NewJeansのマネジメントに空白が生じ、ADORに業務遂行計画や能力がないとまでは言えない」としたうえ「ミン氏に代表の地位を保証することが重大な義務であるとは言えない」と判断した。
また「代表から解任されても社外取締役としてプロデューサー業務に参加できるため、必ずしもADORの代表の地位に就いている必要はなかった。ミン氏は2024年11月20日に社内取締役の職を自ら辞任した」とも述べた。
NewJeans側が主張したADORの義務不履行について、地裁は「(ADORの親会社である)HYBEとADOR、NewJeansの間の資料を綿密に確認した結果、HYBEに対する否定的世論を誘導するためにミン氏が事前に仕組んだ作業の結果と判断される」と指摘した。
地裁は「マネジメント契約の場合、NewJeansのようにデビュー前に契約を結んだケースでは、成功の可否が不確実な状況の中で巨額が投じられ、成功して初めて回収できるのが一般的だ」との認識を示したうえ「全面的な支援により十分なファンダムが築かれた後、コンテンツ制作などに関して決定権を行使し、その要求が受け入れられなかったことをもって『専属活動が強制された』とか『人格権が侵害された』と見ることはできない」と断じた。
NewJeansは2024年11月28日、緊急記者会見を開き、これまでADORに改善を求めてきた事項が是正されなかったため、事務所を離れると宣言した。メンバーは同年8月、HYBEとの対立によりADOR代表を解任されたミン・ヒジン氏の代表職復帰などを求めていた。
その後、新たなSNSアカウントを開設し、2025年2月7日には新グループ名「NJZ」を発表して独自活動に乗り出した。だがADORは専属契約は依然として有効だとして2024年12月に裁判所へ専属契約有効確認訴訟を提起した。
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