
韓国の大手ファッションEC企業ムシンサ(MUSINSA)が、K-ファッションブランドの日本進出を支援するため、日本最大級のファッションEC「ZOZOTOWN」に公式ショップ「ムシンサ・ショップ」を11月6日に開設する。
ムシンサに加盟するパートナーブランドは、これにより複雑な手続きを踏まずにZOZOTOWNで自社商品を同時販売できるようになる。ZOZOTOWNはファッションや化粧品を中心に扱う日本の人気ECプラットフォームで、2024年3月期の年間購入者数は1220万人を超え、特に若年層の支持が厚い。
今回の出店は、2024年12月にムシンサとZOZOTOWNの運営企業ZOZOが締結した業務提携(MOU)に基づく初の成果だ。協業により、ムシンサはパートナーブランドの日本市場進出を一層効果的に支援でき、ZOZO側は高まるK-ファッション需要に応える多彩な商品ラインナップを確保できる。
ムシンサ・ショップは、日本現地法人を持たない中小ブランドや、投資負担の大きさから日本進出をためらっていた新興ブランドにとって、現実的な進出モデルとなる。ブランド側は商品をムシンサの韓国内物流センターに納品すれば、以後の国際輸送・通関・現地配送などの煩雑な業務はムシンサが一括で代行する。
11月初旬には約140ブランドのK-ファッションがZOZOTOWNを通じて日本の消費者と出会う。すでにムシンサのグローバルストアで人気を集めている「Rest&Recreation」「AAKAM」「YOUHEE」「 ILLIGO」「HOODHOOD」などのブランドが参加する。ムシンサは年末までに出店ブランドを1500社以上に拡大する。
ムシンサ関係者は「ブランドが商品を準備すれば、残りはすべてムシンサが責任を持つという約束を、今回のZOZOとの提携で具体化できた。海外進出時の煩雑な入店手続きや高額な物流コスト、在庫管理の負担を軽減し、韓国の中小ブランドが世界市場で競争できる足掛かりとなる」と強調した。
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