2024 年 10月 5日 (土)
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韓国食品業界、「工場見学」をメタバースで疑似体験

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韓国の食品メーカー各社がMZ世代(1980年代~2000年代初旬の生まれ)とのコミュニケーション手段としてメタバースを盛んに活用している。メタバースにその企業独自の空間を構築し、実際に工場を訪問しなくても製造過程を見られるようにしたり、ゲームを製作して特定商品を広報したりするのが代表的だ。消費者の注目を集め、ブランド力アップにつなげる狙いがある。

新型コロナウイルス感染が拡大して以降「非対面」が一般化する中でメタバースはさらに注目されている。

「農心(ノンシム)」は昨年、メタバースプラットフォーム「ゼペット」で「辛ラーメン屋」を開き、消費者の好みを探るため「天下第一ラーメン作り大会」を開いた。イベント参加者は、通常の辛ラーメンより3倍辛い味に硬い麺、肉と卵が具の組み合わせを好む傾向が見えた。これを受けて同社は最も人気のあった組み合わせを製品化して披露した。

「プルムウォン」はゼペットメタバースプラットフォームで豆腐ファクトリーを作った。豆腐生産工程ライン、ウェルネスキッチン、環境にやさしいエネルギー体験ゾーンなどで構成され、訪問客は製造工程をアバターで体験したり、豆腐・豆腐料理作りの授業に参加したりできる。

「ピングレ」も同じくゼペットの仮想空間でゲーム「ピングレXスライムパーティー」を催し、バナナ味の牛乳、ヨーグルト、スーパーコーンなど3Dデザインの主要製品を紹介している。ゲーム参加者はキャラクターを飾るアイテムを受け取るなどして楽しむことができる。

「アワーホーム」は仮装空間で顧客相談センターを運営している。相談履歴管理はもちろん、全国店舗が円滑にコミュニケーションできるよう顧客相談専用プログラムも導入した。

また、ロッテ中央研究所はメタバース食品安全教育場「ロッテメタエデュビル」をオープンした。ロッテグループ系列会社の食品管理者を集め、仮装空間に設けた「食品安全アカデミー教育場」「グループ討議室」を通じて教育を進める。

業界関係者は「主な消費層となったMZ世代がメタバースを交流の場として選び始め、食品企業のマーケティングにも変化が生じている」と伝えた。

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