韓国軍が米国から持ち込んだ艦対空ミサイル「SM-2」が、これまでの試験発射で3発に1発の割合で標的に命中しなかったことがわかった。これを受け、政府は先月、米国を訪問し、補償を含めた再発防止対策など後続措置を要請した。
防衛事業庁によると、韓国軍は2004~22年の19年間、計36発のSM-2を発射し、このうち25発は命中し、11発は命中せず、迎撃に失敗した。運用者未熟という原因もあったが、6発は誘導弾の欠陥が問題だった。
昨年7月、ハワイ付近の海上で実施された環太平洋訓練(RIMPAC)中には、韓国海軍駆逐艦世宗(セジョン)大王艦(DDG・7600トン級)と文武(ムンム)大王艦(DDH-Ⅱ・4400トン級)がSM-2を1発ずつ発射し、巡航ミサイルを模写した標的を迎撃する訓練が実施された。
当時、世宗大王艦が発射したミサイルは標的に命中したが、文武大王艦が発射したミサイルは探知・追跡・発射手続きが正常に進行した後、標的に向かって飛行中に空中で爆発した。
調査結果は今年上半期中に出る予定。
(c)news1