韓国軍が固体燃料を使用した宇宙ロケットの試験飛行に再び成功し、独自の偵察衛星の確保に向けて一歩踏み出した。特に今回の試験によって、核・ミサイル開発を加速する北朝鮮に対して強い警告のメッセージを送ったと評価されている。
韓国国防省は30日、今回の飛行試験について発表するとともに、宇宙の安全保障・経済時代に合わせた、独自の宇宙監視・偵察による国防力強化に言及した。
固体燃料による試験飛行は今年3月30日にも忠清南道泰安郡(テアングン)の国防科学研究所(ADD)安興(アンフン)総合試験場で実施している。昨年7月には宇宙ロケットに使用する固体燃料エンジンの燃焼試験にも成功している。今回も安興試験場から試射した。
ADDは当初、今月26~29日に試射する計画だった。だが当時、中国漁船が黄海で操業中だったため、「30~31日実施」に変更し、30日午後に気象条件が良好だったため実行に移したという。
今回の計画は、セキュリティー上の理由から、国防省や国家安保室など安全保障に関連した部署のごく少数しか情報が共有されていなかったという。ユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領は29日の段階で報告を受けている。
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