韓国軍が北朝鮮無人機(ドローン)による挑発などに対応するため「合同ドローン司令部」を立ち上げる。特にレーダーで探知しにくい「ステルス無人機」も早ければ年内に生産できるようにする計画だ。
国防省と合同参謀本部は4日、ユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領への報告などを経て、こうした内容を盛り込んだ「北朝鮮小型無人機挑発関連の対応方向」を公開した。
韓国軍は先月26日、軍事境界線(MDL)を越えて領空を侵犯した北朝鮮の無人機5機を早期に探知・識別した後、戦闘機・ヘリコプターなど空中戦力20機余りを動員して対応に当たった。だが、1機も捕獲したり撃墜したりできず「作戦失敗」と非難された。
軍当局は北朝鮮の今回の無人機挑発を契機に、その探知・打撃や関連する指揮統制能力を強化するための方法を早期に推進することにした。
軍当局は特に関連作戦運用概念と指揮構造、編成、戦力などを総合的に検討し、監視・偵察、電子戦など多目的任務遂行が可能な「合同ドローン司令部」を早期に創設することにした。「合同ドローン司令部」はユン大統領が北朝鮮無人機挑発翌日の先月27日、国務会議で創設意思を明らかにした新たな「ドローン部隊」を指すものだ。
合わせて軍当局は国防科学技術研究所(ADD)でこれまで研究・開発してきたステルス無人機技術を小型無人機に適用する方法でステルス無人機の年内生産も推進することにした。
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