韓国警察の事件処理の所要期間(事件処理期間)が今年に入って短くなり、迅速さが増した。捜査人員を増強し、特進などのインセンティブを与えた結果とみられる。
事件処理期間とは、警察に事件が受け付けられた日から不送致か送致かなどの決定が下されるまでにかかる時間を指す。警察庁国家捜査本部によると、今年1~9月の事件1件当たりの平均処理期間は63.8日で、昨年の67.7日から減少した。
事件処理期間は2017年に平均43.9日だったが、その後増加が続いていた。2021年の刑事訴訟法改正で警察が直接捜査できる犯罪の件数が大幅に増え、同年は事件処理期間が61.9日に大幅増。さらに昨年も2021年より6.2日増えた。
警察は犯罪が組織化・高度化してIT(情報技術)、SNSの発達で捜査が難しくなったことも捜査期間を増やす要因になったと見ている。
携帯電話やオンラインメッセンジャーなどの使用が増え、押収令状が必要な事件も多くなった。例えば、通信日時や加入者情報、メールやSNSの対話内容などだ。金融口座の追跡にも押収捜索令状が必要なケースが多い。
警察関係者は「刑事訴訟法改正で自主的に不送致を決めることができるようになった半面、より慎重な検討が必要になったことなどが捜査期日に影響を与えた側面もある」と話している。
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