2024 年 7月 25日 (木)
ホームライフスタイル韓国若者世代が「手編み」に熱狂…行きつく先は「手で作る楽しさ」

韓国若者世代が「手編み」に熱狂…行きつく先は「手で作る楽しさ」

「セビ」YouTube画面(c)KOREA WAVE

「MZ世代も熱狂するコンテンツが手編みです」

1980年代に創業した韓国の「フィリップ繊維」は、編み物に代表される手芸用品の市場を育んできた企業だ。一般人から手芸作家までさまざまな人々がこの企業の編み物と副資材で、必要な何かを作ってきた。

万事が自動化される時代であるにもかかわらず、この編み物企業の勢いはむしろ増している。ハンドメイドを求める韓国のMZ世代の増加傾向が見られるとして、D2C(Direct to Consumer、消費者に直接販売)ショッピングモールとユーチューブチャンネルを強化した。フィリップ繊維でデジタル戦略を総括するカン・サンウォン室長はいわゆる「大当たり」が続いていると強調した。

「手編みの集まりで若い人を見つけるのが難しかった時もありましたが、数年前から状況が全く変わりました。手で作る楽しさを探す流れがMZ世代で起き、手編み市場全体が成長しました」

カン室長の若年層攻略は約10年前に「セビ(SEVY)」という傘下ブランドを発売して始まった。編み物と道具はもちろん、ハンドメイドを完成させるためのDIY(Do It Yourself ? 消費者が直接製作)キットも販売している。例えば、消費者が赤ちゃんの帽子を手編みしたいなら「赤ちゃん帽子DIY」キットを購入する仕組みだ。

手工芸の職人を協力作家として迎え入れたことも功を奏した。彼らが自分の手作り作品を消費者が真似して作りやすいようにDIYで製作し、セビショッピングモールで紹介すると、客がさらに集まった。

18万5000人余りの視聴者がいるユーチューブチャンネル「セビ」は、人々を手編みにはまらせるコンテンツの拡散経路だ。社内デザイナーが手編みの世界的トレンドを調査し、図案を作って映像で紹介する。もちろん、外部の職人のコンテンツも成長の触媒だ。このチャンネルのゼリーボールカバンの映像は、再生回数が1年間で135万回に達する。

「フィリップ繊維全体の売り上げで、セビの割合が半分以上を記録しています。昨年の売り上げは対前年比50%以上増えました。ユーチューブチャンネルの映像が人気となるにつれ、D2Cショッピングモールの訪問者数も一緒に増えています」

「セビ」ショッピングモール画面(c)KOREA WAVE

カン室長は昨年、セビショッピングモールとユーチューブチャンネルを連動させて、映像視聴者のショッピングの利便性をいっそう高めた。ショッピングモールに載せた商品は、ユーチューブチャンネルの「ストアタブ」と映像コンテンツ(VOD)、ライブコマースなどに自動露出される。視聴者がこれをクリックすればショッピングモールの商品ページに移動し、スムーズに注文までできる仕組みだ。最近、クリエイターの関心を集めている「カフェ24」の「ユーチューブショッピング連動サービス」を積極的に活用した事例だ。

これによって、セビの販売競争力は2倍になったというのが自己評価だ。映像視聴者がどんな商品に関心を持つのかも把握しやすくなった。これは次の商品開発の土台になる。

「ユーチューブチャンネルには海外からの視聴者の訪問も相次いでいます。言語や文化圏に関係なく楽しめるというのが手編みの強みです。これからはグローバル市場でも韓国手編みの優秀性を広く知らせていきます」

(c)KOREA WAVE

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