2024 年 7月 27日 (土)
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韓国海軍、自衛隊の観艦式参加?不参加?…きょうNSCで結論か

2018年の韓国海軍国際観艦式海上査閲(海軍提供)©news1

日本の海上自衛隊が創設70周年を迎え、来月6日に国際観艦式を開催する。韓国政府関係者によると、韓国海軍が参加するかどうか、早ければ27日開催の国家安全保障会議(NSC)で決まる。

観艦式や多国籍訓練参加など海軍の活動は、国防省レベルでも決めることができる。ただ、日本の海上自衛隊観艦式参加など敏感な問題は国家安保室など政府レベルでの議論が必要となる。

イ・ジョンソプ(李鐘燮)国防相は24日、国会国防委員会の国政監査で、日本の観艦式参加について「今週中に結論を下さなければならない。まだ決めていない」と話していた。

海上自衛隊は11月6日、相模湾などで国際観艦式を開催する。日本は今回の行事に「西太平洋海軍シンポジウム」に参加した21カ国のうち、ロシアを除くすべての国を招待した。

韓国海軍は今年1月、日本側から観艦式招待状を受け取ったが、当時のムン・ジェイン(文在寅)政権は観艦式が新政権の任期中に開催されるため、参加の判断を先送りした。今年5月に発足したユン・ソンニョル(尹錫悦)政権は、日韓関係改善の必要性を受け、観艦式への出席を前向きに検討してきたものの、5カ月間、結論を出せずにきた。

旭日旗(AFP)news1

韓国政府の懸念は「旭日旗」だ。海上自衛隊旗が、韓国には日本帝国主義の象徴とされる旭日旗の模様であることが問題になっているのだ。韓国海軍が今回の観艦式に参加すれば、日本側の主賓が搭乗した艦艇に向かって「敬礼」をしなければならない。つまり旭日旗がかかっている日本の艦船に向かって韓国海軍が敬礼する状況が起きる可能性があるということだ。

このため、野党「共に民主党」のソル・フン議員がイ・ジョンホ海軍参謀総長に向かって「旭日旗に敬礼しない自信があれば行け。敬礼すれば服を脱がざるを得ない」と警告したりもした。

韓国海軍は2002年と2015年に日本の観艦式に艦艇を送り、日本も1998年と2008年の韓国観艦式に艦艇を派遣した。しかし、当時は日本艦艇の「旭日旗」掲揚が今回のように大きく問題視されなかった。

だが、日韓関係が悪化した2018年以降、韓国海軍と自衛隊はともに、互いの観艦式に参加しなくなった。

韓国政府関係者は「今回の観艦式に出席するかどうかにかかわらず、国民的非難を受けるしかない状況だ。旭日旗問題はいつかは解決しなければならない。日本とは軍事協力を続けるしかないが、その都度、旭日旗論争が起きるのは望ましくない」と話している。

©news1

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