
一人旅をしていた中国人女性が韓国の仁川(インチョン)国際空港近くのゲストハウスで性的暴行未遂の被害に遭う事件が起きた。女性がSNSに詳細を投稿したが、地元警察は立件していない。
投稿によると、女性はファンである韓国の歌手の公演を見るため訪韓。SNSの評価を参考にして、経営者が親切そうな施設を予約した。しかし、8月21日午前2時半ごろ、男が部屋に侵入し、襲いかかろうとしたという。
突然「寝ているのか」というメッセージが届いた後、女性は物音や照明が点灯するなどの異変を察知。ドアには暗証番号式ロックがあったが、男は解錠して侵入した。女性はベッドに向かってくる男を「No!」と大声で拒絶し、押い出して警察に通報した。
警察に連行された男は60代の元銀行員。「眠れなかっただけ」「話がしたかった」と自己弁護し、「悪意があればすぐ襲っていた」「補償する」などの妄言を繰り返した。
女性は「男は常習犯で、一人旅の中国人女性を好むと話していた」と主張。男は現在も拘束されておらず、宿泊施設も営業を続けている。
韓国人弁護士から「未遂では強姦罪は成立しない」と言われた女性は、防犯カメラもないことから証拠集めに苦慮。「同じような被害者を出さないためSNSに書いた。補償も合意も望まない。ただ加害者が法に従って罰され、同様の事件が起きない社会になってほしい」と訴えている。
(c)news1