韓国政府が全国の小中高校に10G級の超高速インターネット網を整備するための実験に乗り出す。2028年のAI(人工知能)ベースのデジタル教科書導入をはじめ、教育環境のデジタル転換に備え、現場のインフラ改善要求に対応する。
韓国知能情報社会振興院(NIA)は学校10Gインターネット構築事業について10月5日まで事業者の公募を実施した。
選定された事業者は全国17市道の教育庁が1カ所ずつ指定する17校について、年内に10Gのインターネットサービス網を開通させる。
また、来年1年間の試験サービスを通じて▽既存の「スクールネット」との比較・分析▽学生数とデバイス(情報端末)の数に応じた品質改良▽学校規模別の適切な導入モデルと料金体系――などを立案、提示する。
スクールネットは教育機関向けのインターネットサービスだが、全国1万2000校のうち9200校(76.7%)は1Gの専用回線を利用しており、AI基盤デジタル教科書の導入に当たって速度が遅すぎるとの指摘が出ている。
NIAは今回の事業の目的について「スクールネットの利用増加に伴うインターネット速度低下問題の解決にある」としている。
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