2024 年 7月 27日 (土)
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韓国大統領選本格スタート、22日間の舌戦

14日、忠清南道にある車両広告会社で、関係者がイ・ジェミョン(李在明)氏とユン・ソンヨル(尹錫悦)氏の選挙運動遊説車両を整えている©news1

韓国大統領選は14日に候補者登録が締め切られ、15日から本格的な選挙戦が始まった。各候補のメッセージも、より具体的なものになると予想される。

◇与党「共に民主党」イ・ジェミョン(李在明)氏

イ・ジェミョン氏は、京畿道知事時代の成果と新型コロナウイルス感染の“危機克服司令官”というイメージを強調して「経済回復大統領」を中心に据える。14日にソウル・明洞(ミョンドン)で開かれた記者会見で「危機の中で危機克服を越え、危機をチャンスにして、成果と実績でここまで来たあのイ・ジェミョンが、危機克服総司令官になる」として「危機克服」を再度強調した。

同時に「大統領という1人の公職者がどれほど大きな変化を生み出すのかをお見せしたい。政治交代、世の中の交代のため、もっと進化する。より能力のある政府のために、希望に満ちた成長国家・公正社会のために、力を合わせてほしい」と訴えた。

イ候補が初日の朝に遊説場所に選んだ釜田(プジョン)駅は、釜山(プサン)の都心と加徳島(カドクド)新空港の連結点になる場所だ。イ候補の地域公約でも釜・蔚・慶(釜山―蔚山―慶南)メガシティの重要地域に挙げられる。政策と経済立て直しの象徴として強調する戦略が読み取れる。

最近のユン候補の「積弊捜査」発言で進歩層が集まっている様子が各種世論調査でうかがえるだけに、進歩層結集とともに、中道層攻略に向けたメッセージが続くものと予想される。

◇保守系野党「国民の力」のユン・ソンヨル(尹錫悦)氏

「政権審判論」を追い風にユン・ソンヨル氏は同日、ソウルから、保守派の票田である大邱(テグ)と釜山に向けて走る。特に「保守の心臓」である大邱と、政権審判論が優勢なソウル地域で現政権の失策を強調し、保守層の支持を呼びかける予定だ。

ユン候補は最近、あるメディアとのインタビューで「政権を握ればムン・ジェイン(文在寅)政権に対する積弊清算捜査をする」と発言し、現政権に対して攻勢を強めている。

特に、SNSなどで躊躇なく意思表示する若い男性に向け、積極的に支持を訴える見通しだ。国民の力は遊説用アプリ「遊説の力」に事前登録した人は、ユン候補の遊説に乗り込んで、自身の声を伝えることができるようにした。国民の力は昨年の補欠選挙の際にもオ・セフン(呉世勲)ソウル市長候補(当時)の遊説車で青年が発言できるようにし、SNS上で注目を浴びた。

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