2025 年 1月 13日 (月)
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韓国大統領の「大学テストから『超難問』排除」で予備校街に動揺「どう備えれば?」

ソウル・大峙洞の予備校街の様子(c)NEWSIS

韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領の「大学修学能力試験(修能)での『キラー問題(超難問)』排除」発言が「利権カルテル」論議にまで広がり、生徒だけでなく予備校街も騒然としている。

NEWSISが21日、「私教育1番地」と呼ばれるソウル市江南区(カンナムグ)大峙洞(テチドン)の予備校街を見て回ったところ、不安に包まれた学生と保護者たちで予備校は門前市を成した。

この日午後2時、入試説明会を開いたある予備校の場合、案内デスクがある階は説明会を聞いたり資料を受け取ったりしにきた保護者らでごった返していた。説明会の資料を持った保護者たちは、足早に建物を出入りした。

毎時50分から「現講」(現場講義)を聞きに来た数十人の生徒らが予備校の前に並んでいた。夕食前、長い休み時間が与えられる午後6時ごろには外の空気を吸いに出てきた生徒たちが予備校前の歩道を埋め尽くした。

この日会った生徒たちは不安を隠せなかった。

修学能力試験の「手引き」となる「6月の模擬試験」のあとに出た発言であり、5カ月後に迫った修能にどのように備えるべきかわからないという意見が多かった。

江南区のある高校に在学中のユ・テヒョンさん(19)は「6月と9月、2回評価院試験を受けるが、そのうち1回をすでに受けた。この状態でシステムを変えれば、生徒たちはどうやって修学能力試験に備えるべきなのか。9月の模擬試験も修能と問題形式が全く同じではないため、今年の修能の準備は不可能だとさえ思ってしまう」と話した。

大峙洞にある大手浪人塾に通うイム・ファヨンさん(20)も「この状況にどう対処すればいいのか、合否の基準はどうなのか、最初からEBS(韓国教育放送)を全部見なければならないのか何もわからない。修学能力試験は『メンタル争い』だと聞いたが、本来あった枠組みが崩れることに対する不安感が高まっている」と打ち明けた。

(c)NEWSIS

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