2024 年 10月 6日 (日)
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韓国印刷・出版業界、紙代・電気・ガスの「3高」で苦境

閑散としたソウル市中区(チュング)忠武路(チュンムロ)の印刷の街 (c)news1

「印刷の街」と呼ばれるソウル市中区(チュング)忠武路(チュンムロ)。印刷業に従事する60代男性は、ロールに巻かれた紙を触りながらため息をついた。「紙の価格は、いったん上がれば、下がるということを知りません」。印刷機は忙しく回っているが、男性はさえない表情をみせた。

印刷・出版業界が新たな「3高」に見舞われている。印刷用紙原料の60~70%を占める国際パルプ価格が急上昇したのに加え、来年第1四半期(1~3月)の電気もガスも、料金引き上げが避けられないためだ。

産業通商資源省の原材料価格情報によると、国際パルプ価格は7月以降、6カ月連続で1トン当たり1000ドルを超え、高止まりしている。パルプ価格の上昇幅は昨年比50%を超えた。

印刷・出版業界はそもそも、文書のデジタル化などで市場は低迷している。物価と料金引き上げはさらなる負担となる。

忠武路の印刷街は隅々まで出版・印刷所が立ち並ぶ韓国最大の出版・印刷業者密集区域だ。1990年代初めまでは全国70%の印刷・出版業者が登録されるほど好況だったが、印刷産業環境の変化で衰退している。

(c)news1

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