韓国政府の医学部定員増員に反発した専攻医らが集団離脱を始めてから26日で1週間がたったが、依然として収まる気配はない。医科大学を卒業した学生たちはインターンになるのを諦め、専攻医が去った空席を埋めていた専任医たちも病院を去りつつある。医療現場の混乱はさらにひどくなる気配だ。
釜山(プサン)大学病院や忠南(チュンナム)大学病院に入る予定だったインターンたちは任用を諦めた。彼らは医科大学を卒業して来月1日から働く予定だっただけに、当該の病院の医療空白はさらに大きくなると予想される。
専攻医の辞職による業務空白は専任医が穴埋めしてきた。救急室を24時間維持するため、3交代勤務を2交代勤務に変えた病院もある。専任医は1年単位で契約しており、多くは2月末の契約だ。今年は専任医の多くが過重な業務による疲労累積などで再契約をしないと見られる。
教授らは医療現場を守ると明らかにしているが、彼らとてこれ以上の医療空白には耐えられないという意見が優勢だ。
ソウルのある大学病院の外科教授は「3月になると大学病院の人材の半分が消える。その時からが本格的な非常事態だ。少なくとも救急室と集中治療室だけ維持し、残りの診療科は患者数をすべて減らさなければならないだろう」と説明した。
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