
韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)前大統領の妻キム・ゴニ(金建希)氏の出頭・取り調べが8月6日に予定されるなか、キム・ゴニ氏が7月末にソウル・アサン病院を訪れた際の様子が映像で公開され、再び関心が集まっている。
YouTube番組「キム・オジュンの謙虚は難しいニュース工場」で7月31日、著名記者のチュ・ジヌ氏が撮影したとされる映像が公開された。動画には、午後の時間帯にキム・ゴニ氏が専用車から降り、病院のロビーに入る場面が映されていた。
専用車は病院の玄関前にゆっくりと停車し、すでに白衣を着た人物が出迎えのために待機していた。医療関係者とみられるこの人物は、車のドアが開くと頭を下げて挨拶し、周囲を確認しながらキム・ゴニ氏の後ろをついて病院内に入った。
黄色の衣装を着たキム・ゴニ氏が車から降りると、その後ろには側近とみられる2人の人物が続いた。チュ記者は、この2人について「いわゆる“ドアノブ3人組”のうちの2人ではないか」と推測した。
キム・ゴニ氏は病院に1時間も滞在せず病院を離れたが、その際にも医療スタッフとみられる人物が丁寧に挨拶し、一定の“儀礼”を伴う対応がなされたという。
映像を紹介したチュ記者は「彼女の足取りは非常に軽快で、降車時の動きも普通であり、元気そうだった」と指摘。そのうえで「毎週病院に通いながら“私は病気だ”という履歴を積み上げているように見える」と主張した。
キム・ゴニ氏は6月、特検による取り調べ開始を控えて「うつ病などの持病」を理由にアサン病院に入院。その後、6月27日にユン前大統領が車椅子を押す姿と共に退院する様子が報じられ、一部では「パフォーマンスではないか」「世論の同情を引くための作戦だ」といった批判も噴出していた。
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