2024 年 12月 7日 (土)
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韓国兵士で相次ぐ「スマホ使用のデジタル性犯罪」…苦悩の軍当局「禁じるわけにも」

(c)news1

韓国で2020年7月に兵士の携帯電話の使用が自由化されて以降、兵士によるデジタル性犯罪が相次いでおり、防止対策を急ぐべきだとの指摘が出ている。

ソウル西部地裁は1日、児童・青少年の性保護に関する法律違反(性搾取物製作・配布など)などの罪に問われた兵士に懲役3年、執行猶予5年の判決を言い渡し、120時間の社会奉仕と80時間の性暴力治療プログラム履修も命じた。この兵士は服務中に携帯電話で未成年者に接近し、わいせつな画像を製作して流布したという。

また、先月22日には議政府(ウィジョンブ)地裁南揚州(ナミャンジュ)支院が同法違反(性搾取物所持など)罪に問われた20代兵士に懲役10月、執行猶予2年を宣告した。江原道(カンウォンド)の陸軍部隊で服務中、SNSで知り合った未成年者(当時14歳)に4万ウォン(約4400円)を送金し、わいせつな映像を送らせた。

現在、国防省は「携帯電話の所持時間の拡大」を試験的に実施しているが、これと関連した犯罪も増えている。

国防省が昨年出した資料によると、兵士の携帯電話使用全面施行以後、2023年8月までに立件された事例は計2221件だった。賭博が1100件と約半数を占め、詐欺の502件やデジタル性犯罪の452件が続いた。

携帯電話の使用には自己啓発や心理的安定、社会との断絶の最小化など肯定的な効果もあり、国防省は昨年10月「使用を禁じる計画はない」と明らかにしている。

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