
韓国の人気コメディアン、キム・ギョンウクが「日本人ホスト風」キャラクター「タナカ」として発表した楽曲が、中国の音楽配信業者によって無断で登録され、物議を醸している。
キム・ギョンウクは自身のSNSで「中国の音楽配信業者が有名曲を編曲したうえでInstagramに新規登録しており、その過程で原曲の所有権が強制的に移転される事態が起きている」と指摘。「多くの人と作った『おやすみ、お嬢さん』が中国の曲として再登録された。現在、流通会社と協議して対応策を模索している」と明らかにした。
問題の楽曲は、Instagram上で中国語タイトル「晚安大小姐」として登録されており、あたかも中国オリジナル曲のように扱われている。
こうした中国による音源盗用は今回が初めてではない。2021年にも中国のレコード会社が韓国の人気曲を翻訳して再登録し、著作権を侵害する事件が起きた。被害を受けた楽曲には、IU(アイユー)の「朝の涙」、godの「道」などが含まれ、一部の配信収益は中国企業に分配されていた。
韓国・誠信女子大学のソ・ギョンドク教授は10月20日、「たとえ韓中間で著作権登録の制度が異なるとしても、原作者の許可なくリメーク・登録するのは明白な盗作だ。K-POPが世界で正当に評価されるためには、こうした不正が再発しないよう韓国政府の文化・知的財産関連当局が積極的に対応すべきだ」と訴えた。
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