ソウル西部地裁はこのほど、偽5万ウォン(1ウォン=約0.11円)札を製造・使用したとして通貨偽造・同行使や詐欺などの罪に問われた30代の被告(35)に懲役3年を言い渡した。
判決によると、被告は約20%しか毀損されていない札なら金融機関で新札に交換してくれることを知り、5万ウォン札を破ってはつなぎ合わせて一部毀損した5万ウォン札を偽造。ソウル市龍山(ヨンサン)の飲食店で3000ウォンののり巻き1本を買い、4万7000ウォンの釣りを受け取って逃げた。
偽札は破れ目がテープで接合されるなど一目でまともな紙幣ではないことがわかる出来で、飲食店の関係者が警察に通報した。
被告はソウル九老区(クログ)の考試院(簡易宿泊所)で、5万ウォン札1枚当たり約20%の面積を5等分し、切れ端を組み合わせるなどしてテープで接合。枚数を増やしていた。
警察は考試院で、偽造に使われたと見られるハサミやカッターナイフ、テープと100枚以上の部分的に毀損された5万ウォン札を発見した。
裁判所は「通貨偽造・行使は公共の信用と安全を害する行為だ」と指弾した。
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