韓国の小売流通業者の体感景気が3四半期連続で大幅に下落し、過去最低水準を記録した。景気低迷、インフレ、高金利の影響で消費心理が冷え込んでいることによるものと分析される。
大韓商工会議所(大韓商工会議所)は小売流通業者500社を対象に「第1四半期(1~3月)小売流通業景気展望指数(RBSI)」を調査した結果、RBSI展望値が前期比9ポイント下落した64だった。これは2002年の統計集計以来、最も低い水準だ。新型コロナウイルス感染の拡散が最高潮だった2020年第2四半期(4~6月)の66という記録を塗り替えたのだ。
RBSIが100以上であれば「次の四半期の小売流通業景気を前四半期より肯定的に見る企業が多い」という意味であり、100以下であればその逆だ。RBSIは昨年第2四半期に99ポイントを記録した後、第3四半期(7~9月)には84、第4四半期には73と大幅に下落し続けた。
大韓商工会議所は「新年も物価高・高金利・資産価格調整など国内外の不確実性が解消されにくい。そんな中で、各種公共料金引き上げなどで高い物価水準が続く。これを抑制するための高金利の維持が避けられないため、当面、消費回復が難しいという憂慮がある」と分析した。
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