
韓国の大手通信会社「LG U+(LGユープラス)」は10月16日、済州特別自治道とともに自律走行の路面清掃車の試験運行事業を実施すると明らかにした。これは済州道が推進する道民体感型自律走行実証事業の一環で、市街地の主要道路の清潔を維持し、環境にやさしい技術を取り入れたクリーン都市の実現を目指す。
メガ・ニュース(MEGA News)のパク・スヒョン記者の取材によると、路面清掃は、新済州圏域の12kmと別の区域の4.8kmでそれぞれ1日1回、計2回実施され、清掃車は電気トラックを改造して作られた自律走行路面清掃車1台が担当する。この車両には自律走行センサーとリアルタイム通信モジュール、路面吸引および散水噴射装置が搭載されており、車両は時速10km以下で走行しながら、路面のほこりや落ち葉、ごみを清掃する。
運行は自律走行技術のスタートアップ「RideFlux」が担当し、LG U+は自律走行車両の通信インフラと遠隔管制プラットフォームを提供する。特に今回の車両には、LG U+が2023年に受注した自律走行技術開発革新事業の政府R&D課題で開発された「縁石認識技術」が適用され、市街地での走行安定性と清掃効率の両方を高めた。
済州道は今回の試験運行を通じて、移動人口が多い主要市街地の道路を清潔に保ち、スマート技術を活用した「クリーンシティ済州」の実現に一歩近づくことを期待している。
済州道はこれまでにも▽自律走行バス▽運転席のない観光型バス▽物流型自律走行実証事業――など、道民体感型の自律走行サービスを着実に拡大してきた。また、2025年からは済州開発公社、RideFlux、logistikosと協約を結び、物流型自律走行サービスを本格化する。
済州道のキム・ナムジン革新産業局長は「今回の試験運行は自律走行技術を活用して都市環境を効率的に管理し、済州道のクリーンなイメージを強化する革新的な試みだ。今後は観光型・物流型など多様なサービスモデルへ拡大し、道民と観光客の双方が実感できるスマート行政サービスを提供していく」と述べた。
LG U+のキム・スギョン西部法人顧客担当は「自律走行技術は移動の利便性だけでなく、都市の安全性と清潔さを高める分野へと拡大している。LG U+は通信と管制プラットフォームを基盤に、済州道の自律走行エコシステムの構築を支援し、スマート環境管理ソリューションを全国へと拡大していく」と語った。
(c)KOREA WAVE

