韓国で、別れた恋人に執着した30代の男性が、家に来て残忍に殺害し、恋人の母親にまで凶器を振り回した。当時、家には幼稚園に通う6歳の娘がいて、母親と祖母の悲鳴を聞いた。
大人でも耐え難い経験をした娘は、6カ月余り母親の話をせずにいたが、最近になって「お母さんの話をしてほしい」と言いはじめた。これまで、大人の顔色をうかがって、心の中で痛みを飲み込んできた子どものことを考えると胸が張り裂けそうだ――遺族らはこう話した。
2023年7月17日、仁川市南洞区(インチョンシ・ナムドング)のあるマンションで起きた残忍な事件被害者の従姉Aさんが1月29日、CBSラジオ「キム・ヒョンジョンのニュースショー」とのインタビューに応じた
司会者が「被害女性は離婚後、幼稚園児の子どもを連れて暮らしていたシングルマザーだった。事件現場の目撃者である子どもは今どう過ごしているのか」と尋ねると、「実は私たちはこの間、子どものことをずっと心配していました。事件当初、子どもがむしろ平気なようだったので心配したが、案の定最近は事件のことを話し始めた」と伝えた。
Aさんは「相談先でも『今になってようやく話し始めた』と言っていた」。実は甥がショックと痛みを一人心の中で抱え込んでいたと話した。
子どものいる家で恐ろしい行為を手掛けたB氏(31)に対し、仁川(インチョン)地裁は1月18日、報復殺人罪を適用し、懲役25年の刑とともに120時間のストーキング処罰治療プログラムの履修と10年間の位置追跡電子装置の付着を命令した。
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