韓国で校内暴力を目撃したにもかかわらず、「何もできなかった」と答えた生徒が10人中3人にのぼることがわかった。教育課程に反映させるなどして傍観者も加害者だと認識させるための実効性ある対策が必要だと指摘されている。
教育省の校内暴力実態調査結果を総合すれば、2022年に校内暴力を目撃したと答えた小・中・高校生12万2000人の中で「何もできなかった」と答えた割合は29.3%だった。
2018年から5年間、同じ質問に対する回答を見ると、2018年30.5%▽2019年30.1%▽2020年34.6%▽2021年29.9%▽2022年29.3%――など毎年30%レベルで推移している。概して、小学生よりも中・高校生に校内暴力を傍観したという回答が多かった。
昨年の校内暴力実態調査の結果、「目撃したが何もできなかった」という回答は小学生が26.9%だったが、中学生は33.6%、高校生は35.7%だった。特に高校生はこの5年間でこの回答が最も多い。2017年の調査では25.7%だったが、2018年32.9%で30%台を超え、昨年35.7%となった。
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