韓国で輸入車販売台数が4年ぶりに減少する見通しとなる中、1億ウォン(約1150万円)以上の法人輸入車は増加が予想されている。8000万ウォン以上の法人車に「黄緑色ナンバープレート」が装着される2024年を目前に控え、年末まで法人向けの高価な輸入車販売はさらに増えそうだ。
韓国輸入車協会によると、今年1~10月の輸入乗用車販売台数は21万8071台で、1年前の同期間(22万5573台)に比べて2.9%減少した。2022年まで3年連続で増加していたが、今年は高金利と景気減速の影響で4年ぶりに後退する見通しだ。
ただ、法人向けは好調だ。今年法人に販売された輸入車は8万4918台で、全体輸入車販売台数の38.8%。中でも1億ウォン以上の法人購入輸入車は3万9734台とその半分近くを占め、昨年同期比2.3%(898台)増加した。
高価法人輸入車の年間販売台数は、2019年の2万1130台から昨年は4万7399台へと3年で124.3%増加。今年は5万台前後と見込まれている。
輸入車を法人・事業者名義で購入すると経費として処理でき、購入費と維持費が税金の恩恵を受けられる。総所得から経費が除外されるため、課税標準額を下げ節税できる。
法人名義で購入した車両を私的に利用すれば不法だが、摘発するのは容易ではない。法人車は運行日誌の作成が義務付けられているが、どのようにも書類を作成できるなど、関連制度がずさんだ。
こうした事情もあり、ユン・ソンニョル(尹錫悦)政権は、法人車のナンバープレートの色を黄緑色に変えるという公約を掲げてきた。
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