韓国の旅行会社「ツアー2000」が1月31日午後6時40分ごろ、旅行を控えた消費者に「事情により、すべての旅行商品の進行が難しく、やむを得ず一括取り消し処理する」というメールを送り、契約解約を通知した。出発予定の海外旅行が突然キャンセルされ、消費者から非難の声が上がっている。
同社はメールで謝罪するとともに「決済された費用は早いうちに払い戻し処理する予定」としているが、客側は「事実上の廃業ではないか」と不安視しており、一方的な取り消しに怒りを隠せない様子だ。
フィリピン・ボラカイ島への旅行を控えた旅行客は「とても腹が立つ。払い戻しは当然だが、海外旅行を楽しみにしていた子供に何と説明すればいいのか」と憤った。また別の旅行客は「2月7日出発だったのに話にならない。業務時間を過ぎてからメールが送られてきたことに余計腹が立つ」と話した。
この状況を受け、カカオトークに「被害者」のオープンチャットルームが開設されたり、ツアー2000本社を直接訪問したりする動きも出始めている。
同社のヤン・ムスン代表は「営業を再開するための措置であって、営業終了では絶対にない。被害を最小限にとどめ、被害救済の作業をするため営業を中断した」と釈明。「1週間から10日以内に補償に乗り出す」と話した。
現在、ツアー2000の職員は休職または在宅勤務をしており、オフィスには誰もいない。
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